ソフトウェア開発の会計実務Q&A
T ソフトウェア開発と売上
Q3. 売上業態毎の売上計上基準はどうなっていますか?
: Q1の甲会社です。各売上業態毎の売上計上基準はどうなっていますか?
売上計上に伴う証拠書類は何になるでしょうか?
A3. 結論:以下が目安になると思われます。
業務種類 |
基 準 |
売上計上証拠書類 |
人員派遣業務 |
契約で決めた期日、月極ならば毎月末日となります。 |
作業日報等の派遣先での確認書。 |
請負業務 |
契約で決めた製作物の完成納品検収時になります。契約において分割納入の定めがある場合には、分割して納入する分毎の完成引渡時。 |
検収書等の発注元の納品稼動確認書。 |
販売目的ソフトウェアの開発業務 |
完成製品の販売時となります。 |
物品受領書・使用権許諾書同意書等顧客が使用することが明確な書類。 |
自社利用ソフトウェアの開発業務 |
自社で使用するため、売上計上には直接関係ありません。但しソフトを利用しての各種売上は考えられます。 |
任意です。社内の稼動報告書が目安になります。 |
共通として言えることは、
@ 売上計上時期は、現金入金時ではなく、役務提供時若しくは製品販売時です。
A 売上根拠書類は、請求書だけではなく、先様からの検収確認書がベースとなります。