ソフトウェア開発の会計実務Q&A
U ソフトウェア開発の原価計算 Q5〜Q22

Q16. 間接業務のプロジェクト設定方法を教えてください。

:当社は製造と営業と管理に部門が分れており、製造部門の丙氏の5月の作業報告は以下の通りでありました。これらに基づいて直接プロジェクトの設定は異論は無いのですが、原価計算上、間接業務についてどのようなプロジェクトを設定したらよいか教えてください。

@ 直接プロジェクトA:20h

A 直接プロジェクトB:10h

B 直接プロジェクトC:10h

C プロジェクト全体の準備:10h

D 調査研究:10h

E 作業の割当なし:10h

F 接待交際:10h

G 全社会議:10h

H 有給消化:10h

合計 : 100h」

A16.

結 論:

   原価計算だけを考えるのか、全体の工数管理まで考えるのかという会社の考え方次第です。原価計算だけならば、直接プロジェクトだけで充分です。しかし、準備・段取り・打合せ・会議・休憩等の時間が明確にならなければコスト低減等の従業員の工数管理には不十分です。間接プロジェクトまで管理するとなると、工数管理には役立ちますが、間接プロジェクトから直接プロジェクトへの原価計算上の2次配賦が必要になり、直接プロジェクトだけと比較しますと、手間がもう一つ掛かります。

説 明:

  勤怠管理(出社時間・退社時間や有給休暇の管理等)のデータと作業の内容は一致しておくことが作業時間のプロジェクト管理から望まれます。従い間接作業もプロジェクトとして取り扱い時間を記入すべきでしょう。その間接作業を区分する度合いですが、細かい工数管理をするならばともかく、勘定科目で区分すべきである試験研究活動や製造部門の人員でも行う営業活動は、プロジェクトとして単独明示し、他の間接プロジェクトは一つに纏めても差し支え無いと考えます。

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