ソフトウェア開発の会計実務Q&A
U ソフトウェア開発の原価計算 Q5〜Q22

Q20. 標準(予定)単価の設定方法を教えてください。

:当社では、人件費について標準単価×実際の作業時間で行おうと思っています。経費についても直接プロジェクトに直課できる経費以外は人件費と同様に標準単価×実際の作業時間で原価計算したいと思っています。それぞれの標準単価の設定方法について教えてください。

A20.

結論:年間或いは月間の発生額を過去の数字及び将来の予想を加味して算定し、それを年間或いは月間の予想作業時間で除して、時間当たりの標準単価を算出します。

説明:

「人件費標準単価の簡単な(基本的な)出し方:    以下例示です。

((給与×2)÷(23×8))×1.      

<説明

@ 「2」は、通勤費や法定福利費など、給与以外に掛かる人件費分として

A 「23」は、一ヶ月の就労日を23日

B 「8」は、1日の労働時間

C 「1.5」は、1日のうち、約3割が特定のプロジェクトにも属さない仕事をしており、約7割が特定のプロジェクトに関する仕事をしているとして、1÷0.7=約1.5

<例:月給¥400,000の人の場合>  

        ((400,000×2)÷(23×8))×1.5 = 約¥6,500

注、なお、間接プロジェクトを除いて、時間給を出すことも考えられます。」

経費については、各人毎に金額、時間とも属しますので分かり易いですが、間接経費ですと、人に帰属するというよりも会社全体や部門全体に帰属する方がより正しいのかもしれません。その場合には例えば部門毎に経費総額を見積もりそれを部門に属する人数(その年度に採用する人員も含めて)の延べ作業時間でもって除し、間接費標準単価を算定するケースを見かけます。

 

ホーム

 

 

ソフトウェア
原価計算システムはこちら