ソフトウェア開発の会計実務Q&A
U ソフトウェア開発の原価計算 Q5〜Q22

Q10. 配賦は勘定科目別に行う必要はありますでしょうか?

:当社では原価発生額を要素毎に勘定科目別に記帳しています。これを各プロジェクト毎に賦課するにこの原価要素毎の勘定科目毎に振り分けています。これを各プロジェクト毎に賦課する際に、人件費・外注費・経費の3つに集約して振替えたいと思っていますが、これは認められますでしょうか?

A10.

結論:認められます。

説明:勘定科目は消耗品費・地代家賃等の発生要素を表現する科目でも、試験研究費の様に要素では給料等の人件費や消耗品費・地代家賃等の経費が含まれているが、機能を表すような複合勘定科目での表現も認められています。ただ、勝手に作成してよいかと言えばそうでなく、決まりはないが一般的に妥当(誰が見ても分かり易い)科目であることが必要です。一般的な製造原価報告書や売上原価明細を見ますと以下の様な表現が見られます

  勘定科目(要素)で表示

複合勘定(機能)で表示

給料手当

直接労務費か人件費という

勘定科目で表現しています

雑給

派遣費

賞与

法定福利費

出向費

通勤代

外注費

 外注費

福利厚生費

製造間接費か経費という

勘定科目で表現しています

都内交通費

出張旅費

委託経費

顧問料

使用料

通信費

水道光熱費

地代家賃

減価償却費

ソフトウエア償却費

租税公課

諸会費

広告宣伝費

会議費

接待交際費

新聞図書費

販売手数料

支払手数料

振込手数料

人材募集費

賃借料

事務用品費

備品消耗品費

修繕費

受講料

教育費

雑費

*その他、複合勘定では経費項目を減価償却費等を対象に設備費・福利厚生費や教育費等を対象に人材費等抜き出して表現している場合もあります。

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