ソフトウェア開発の会計実務Q&A
X 自社利用ソフト開発業務のフロー

Q34. 自社利用ソフト開発業務の原価計算のチェックリスト。

A34. 自社利用ソフト開発業務の原価計算のチェックリストは下記事項が想定されます。

実際原価計算A社(人件費・間接費の実際発生額を各人の作業時間によってプロジェクト毎に配賦する原価計算を行っています)

予定原価計算B社(各人毎に人件費・間接費の標準単価を持ち作業時間によってプロジェクト毎に賦課する原価計算を行っています)

(1)日常仕訳

  仕訳リストを打ち出し以下の内容を検討する。

  PL・CRにはプロジェクトを付しているか

 販管共通は販売管理費の勘定科目になっているか

 *製造共通は製造原価の勘定科目になっているか

(1)   日常仕訳

仕訳リストを打ち出し以下の内容を検討する。又は全社合計残高試算表にてプロジェクトなし共通欄に残高が0となっているか確認する。

*同左

*同左

(2)給与支払時

仕訳リストと給与明細表を打ち出し以下の内容を検討する。

@     役員分(役員報酬・法定福利費・通勤費)は人件費の配賦の対象とせず、全て配賦対象外PJに集計しているか

A     原価計算対象者の人件費をその他プロジェクトに集めるているか

B     勘定科目は全て販売管理費の勘定科目を使用しているか

C     人件費配賦の対象勘定科目は

a給与、b法定福利費、c通勤費、d賞与引当金繰入とする。

D人件費配賦前の残高試算表を「その他プロジェクト」で打ち出し、それぞれ販売管理費に集計されている金額を給与明細と照合する。

E法定福利費はマトリックス表を作成する。

5

 

社会保険料

厚生年金基金

労働保険料

役員

128,428

13,080

製造

125,033

15,264

10,051

販管

36,822

4,560

2,594

H個人負担分は給与・預り金であり、会社負担である法定福利費は個人負担と同額(簡略方式)を未払金として計上しているか

(2)給与支払時

仕訳リストと給与明細表を打ち出し以下の内容を検討する。

@  同左

 

A  原価計算対象者の人件費をプロジェクトなしその他共通に集めるているか

B     なし

 

C  人件費計算の対象原価勘定科目:同左

 

D  なし

  

G法定福利費:同左

 

 

 

 

 

 

 

 

 

H個人負担・会社負担:同左

 

(3)実際原価計算タイムレポートシステム費用入力

@タイムレポートの「費用」の合計と会計ソフトの残高試算表の「その他プロジェクト」との一致を確かめる。

タイムレポートの「費用」の額と給与明細とを各人別に照合する。

a給与。

b法定福利費。

c通勤費。

d賞与引当金繰入(各人別明細)。

(3)予定原価計算では、期初に各人別に標準単価をシステムに入れてあるので、この手続きは不要。

 

(4)会計ソフトへの原価計算結果の取り込みの検討

@配賦後の残高試算表「その他プロジェクト」を打ち出し、配賦対象のa給与、b法定福利費、c通勤費、d賞与引当金繰入が「0」になっているか確かめる。

(ア)  「0」になっていない場合、四捨五入分の端数は、仕訳を検索し「販管共通」にて手書きにて修正する。

A配賦後の会計ソフトのプロジェクト原価集計表とタイムレポート人件費配賦表と照合し一致を確かめる。

(4)労務費配賦及び製造間接費配賦並びに原価差額処理の確認

@     労務費配賦

直接労務費(プロジェクト別)/Cr直接労務費(プロジェクトなしその他共通)

合計残高試算表全社にて直接労務費に数字が残っていないか確認する。

A     製造間接費配賦

製造間接費(プロジェクト別)/Cr製造間接費(プロジェクトなしその他共通)

合計残高試算表全社にて製造間接費に数字が残っていないか確認する。

 

B     原価差額

原価差額(製造共通)/原価差額(プロジェクトなしその他共通):借方・貸方双方に出る。

合計残高試算表全社にて原価差額に数字が残っていないか確認する。

(5)間接費の1次配賦

@人件費配賦後後のプロジェクト原価集計表を打ち出し以下の検討を行う。

A複数の間接プロジェクトの金額を1つの間接プロジェクトに集計する。

Dr間接費配賦額(製造共通)/Cr間接費配賦額(各製造間接PJ)となっているか

振替後は各製造間接PJの当期製造費用計は0となっているか

 

上記(4)の1次配賦前のプロジェクト原価集計表に基づき数字はプロジェクト別原価集計表の「当期製造費用の合計」から持ってくる。

(5)間接費の1次配賦

@人件費・経費配賦後:同左

 

A同左

 

 

 

 

 

 

(6)間接費の2次配賦

間接費配賦額リストを打ち出し以下の検討を行う。

@     一次配賦後の製造共通費を直接プロジェクトに配賦しているか。

A     配賦方法は配賦基準は直接プロジェクトの労務費割合で行っているか

B     Dr間接費配賦額(各直接プロジェクト)/Cr間接費配賦額(製造共通)となっているか

C     振替後のプロジェクト原価集計表を打ち出し、製造共通プロジェクトの当期製造費用計は0となっている事を確かめる。

(6)間接費の2次配賦

同左

@同左

 

A同左

 

B同左

 

C同左

(7)残高試算表

2次配賦後・他勘定振替後の残高試算表(全社)を打ち出し、以下の事項を検討する。

@a給与。b法定福利費。c通勤費。d賞与引当金繰入について、当月発生額が製造原価及び販売管理費に正しく計上されているか、給与明細での製造・販管区分後の金額と一致しているか

(7)残高試算表

同左

 

@同左

 

(8)ソフト仮及び試験研究費への振替え

@     ソフト仮及び試験研究費は補助科目を使用しているか

A     当該PJは他勘定振替を使用しているか

製造原価の他勘定振替とソフト仮及び試験研究費との一致を確かめる。

(8)ソフト仮及び試験研究費への振替え

@同左

 

A同左

(9)完成及び役務提供開始

@ソフトウェア本勘定計上の有無

A償却方法の継続性のチェック

(9)完成及び役務提供開始

@同左

A同左

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