ソフトウェア開発の会計実務Q&A
\ 会計ソフトと原価計算ソフト
Q46. 原価計算ソフト選択・購入・作成について教えてください。
:当社はソフトウェアの開発を行っています。エンジニアは約40人の従業員と協力会社への外注で行っており、材料費もありませんし、重要なのは工数の管理です。プロジェクト毎の進捗管理と原価計算が行えればよいです。市販のソフトを購入する或いは自社で作成するポイントを教えてください。
A46. 結論:貴社の原価計算は個別原価計算ですので、各プロジェクトに原価が集計できる機能があれば問題ありません。プロジェクト毎の集計は原価要素の勘定科目毎でも構いませんし、「直接労務費・製造間接費・外注費」等の複合的な科目でも構いません。その他では、作業時間はエンジニア各人が入力できること。各人毎及びプロジェクト毎の作業時間結果が出力されること。原価計算の結果を会計ソフト内で持つ場合には、その会計ソフトとの連動がCSV等により可能であること。等がポイントになると思われます。
説明:原価計算ソフトは、一般に市販されていないのが実情です。会計ソフトはどの企業でもニーズがありますが、原価計算ソフトはそれが必要な企業だけそれも会社で管理したい或いは原価計算をどの位まで細かく行いたいかで会社の個性が反映されますので一般化されているのは少ないです。
そこで開発を自社で行ったりソフトウェアハウスに発注致しますと業務定義から始まり数百万円から数千万円になってしまいます。
しかし市販でも広告は少数ですがソフトのライブラリーなどを見ますと少ないながらも汎用の原価計算ソフトもございます。必要でしたらその汎用ソフト購入の上でのカスタマイズができるかどうかご確認の上購入するか、又は開発メーカーも過去の経験から必要な機能もあったら良いという機能も取り入れているはずですので、逆に原価計算ソフトに適合するように自社の体制を組み直すことも効率的かもしれません。